つまおじ
うまゆき
つまおじ
うまゆき
競馬予想サイトから返金を行ってもらうのは難しい?
まず最初に言いますが、自力で返金をしてもらうのは難しいでしょう。
そもそも競馬予想サイトに直接訴えかけたとしてもそもそも相手は詐欺であることを認めないため、返金してもらうというのはかなり難しいです。
更に競馬予想サイトが詐欺を行っているという証拠がないため消費生活センターに相談しても動きがあまりなく、支払いに使ったクレジット会社も詐欺という証拠がなく立証できないため支払いの取り消しが行われません。
また、警察に被害届を出したり相談を行ったとしても民事不介入※のため動けません。
※民事不介入とは、”行政権”に属している警察は”司法権”で解決するべきである民事事件には介入すべきではないという意味
では泣き寝入りをする以外方法はないのでしょうか?
こういった競馬予想サイトに返金を行う場合には弁護士に相談するのが一番だと言えます。
つまおじ
うまゆき
つまおじ
うまゆき
競馬予想サイトに騙されて弁護士に相談した場合、どのような流れで返金をしてもらえるのでしょうか?。
まず最初に弁護士にどういった経緯でお金を払ってしまったのかといった詳しい話を行います。
この際、競馬予想サイトとやり取りを行ったメールや電話の録音などを用意しておくと証拠として使えるため、スムーズに話が進みます。
というのも返金を行う際に競馬予想サイトが詐欺を行っていたという証拠がないと返金をしてもらうのが難しくなってしまいます。
そのため、こういったやりとりは絶対に手元に残すようにしましょう。
相談を受けた弁護士から返金ができるかどうか判断を行って返金請求が行えるとなった場合、弁護士費用を確認し納得したら契約します。
その後は弁護士が調査や交渉を行うため、相談した側からアクションを起こす必要は特にありません。
調査と交渉を個人で行うとなるとかなり時間と労力を使う上に、上手く行くことがあまりないためこうした部分を弁護士が行ってくれるのはありがたいですね。
交渉が上手くいき、競馬予想サイトから返金が行われるとその中から弁護士費用などを差し引いて相談者へ返ってきます。
司法書士、行政書士に相談した場合は何が違う?
インターネットで「競馬予想詐欺 相談」と調べると弁護士事務所のHPがヒットする中に司法書士や行政書士の事務所が出てくることがあります。
インターネットで「競馬予想詐欺 相談」と調べると弁護士事務所のHPがヒットする中に司法書士や行政書士の事務所が出てくることがあります。
まず、司法書士や行政書士には返金請求を行うための代理権を持っていないため、「返金請求」や「解約交渉」を行うことができません。
ですが競馬予想サイト相手に内容証明を送ることができ、そのまま返金に応じて貰えることがあります。
その場合だと弁護士に相談するよりも費用が安く済むため、相談した側としては嬉しい話となりますが、 もし内容証明だけでは返金に応じて貰えなかった場合には提携している弁護士事務所に協力を依頼することになります。
そうなってくると弁護士費用もかかることになるので、想定したものよりお金がかかって来る可能性があります。
一長一短の特徴があるため、自分にあった事務所を探して相談を行うのが重要です。
怪しいサイトがよく使ってくる手口について
ここからは本当に予想を提供しているか怪しい競馬予想サイトがよく使っている手口について紹介しています。
八百長レースという単語が良く使われている
よく有料プランなどで「競馬には八百長があって既に勝敗が決まっている」といった紹介文がかかれていることがあります。
実はこの八百長という単語は民法第95条にある「錯誤」に引っかかり、さらに言えば刑法246条の詐欺罪に引っかかります。
そもそも八百長レースというものの存在自体をJRA公式が否定を行っており、「悪質な予想・情報提供業者の被害ケース」というページをJRAが用意して注意喚起を行っています。
最近では八百長という単語ではなく「インサイダー情報」などといった言葉を使っているサイトも存在しているため、そういった文言を使っていたり、そういった言葉を匂わせるような競馬予想サイトは信用せずに登録も控えるようにしましょう。
的中実績の捏造
会員登録画面などに毎週のように数十万円・数百万円単位の的中実績が掲載されていることがあります。 そういった的中実績は捏造である可能性があるため要注意です。
競馬予想サイトでは有料予想を複数用意して、その中から1~3つの予想を「完売した」などと誰にも購入することが出来ないようにしてレース終了後、購入できないようにした有料予想の的中実績を載せます。
このような手口で捏造することでまだ会員になっていない方や会員になってまだ日が浅い方からすれば、販売されている情報が見事に的中しているように見えるのでその競馬予想サイトを信用しやすくなります。
返金保証が強調されている
競馬予想サイトの有料予想はサイトにもよりますが、高額だと感じる利用者が多いと思われます。
そのため登録まではしてもらったものの有料予想を購入してくれないという状態になるため、競馬予想サイトの中には完全返金保証などと謳って利用者に有料予想の購入を促しています。
しかしこういった返金保証は基本的に「その競馬予想サイト内でしか使えないポイント」で返金される場合が多く、そのポイントの使い道も結局は有料予想にしか使えないというパターンが非常に多いです。
また、あの手この手の言い訳を行って返金を行おうとしない業者や返金として送られてきたポイントにそもそも使い道がないというサイトも存在しています。
もちろん優良な競馬予想サイトの中にも返金保証があるサイトは存在していますが、返金保証を強く推しているようなサイトは要注意です。
サクラを使っている
ここまで紹介した手口は主に競馬予想サイト内で行われるようなものばかりでしたが、このサクラを使う手法は競馬予想サイトの内外で行われる手法です。
まず競馬予想サイト内では、最近公開されたサイトよりも多少の実績があったほうが信用できるという消費者の心理を利用するために、サイトが一般的に公開される前から利用していたという口コミを用意することによってサイトが前から運営されていたように思わせることがあります。
そして競馬予想サイト外では、有料予想を利用して○○万円獲得したなどの書き込みをサクラに行わせることで利用したことない人に向けて競馬予想サイトの宣伝を行い、新規で会員になってくれる人や有料予想を購入しそうな利用者の後押しを行います。
サクラの書き込みの中には矛盾した内容が書かれていたりするため、もしそういった書き込みがあった場合にはサクラが多数紛れ込んでいる可能性があると考えた方が良いでしょう。
競馬予想サイトの摘発事例について
ここでは摘発された事例について紹介していきます。
1.日本で初の競馬予想詐欺での摘発
2011年1月に「競馬の八百長情報がある」「事前に着順が決まっているから高額配当が間違いなく当たる」といった偽り、情報料金をだまし取ったとして男女4人が逮捕されました。
この4人は「株式会社ライセンス」などの数社の会社員を名乗っており、全国から数億円を集めたとされています。
その1ヶ月後である2011年2月にこの詐欺事件の首謀者である株式会社ライセンスの元社長が逮捕されました。
その後2012年6月に第一審の判決が出て5名全員に実刑判決が下されました。
当初は詐欺事件で起訴が行われていましたが、その後訴因が変更されて「組織犯罪処罰法」で処罰されたようです。
組織犯罪処罰法は、組織ぐるみでの犯罪に関わった場合に単独で犯罪を犯した場合よりも重く処罰されるというものです。
起訴された件数は22件となっており、起訴された分に関してはほぼ全額が返金されたそうですが起訴されなかったものに関しては返金が行われていないようです。
2.10年間で約29億円に上る被害
2016年に「極秘情報を分析している」「高確率で競馬の勝ち馬を予想できる」と偽って現金をだまし取ったとして元競馬情報会社社長と他13人を組織犯罪処罰法違反として逮捕されました。
利用者には過去に的中したという捏造した実績で信用させて「有名な専門家が監修した予想情報を特別に提供する」などといった虚偽の話を持ち掛けて、会員費や情報料金を集めていました。
予想が外れた場合には「監修予定だった人が事故に遭ってしまい予想が出来なかった」などと説明をしており、10年間に渡り約4万人から総額29億円近くをだまし取っていたそうです。
人間の心理的欲求に付け込んだ悪質な犯行として元競馬情報会社社長に懲役5年が言い渡されました。
こちらの事件ではダイレクトメールなどで会員を集めて「登録料」「更新料」「情報料」の名目でお金を集めており、摘発されるまでの10年間で会社名を10回以上も変更していたそうです。
競馬予想での詐欺事件がニュースになった例
上記では実際に逮捕・起訴までになった例ですが、競馬予想を利用した詐欺事件は度々ニュースとなっております。
AIを騙った詐欺事件
富山市の男性宛てに「競馬で勝てるAIを開発した」という男から連絡があり指定の口座に30万円を振り込んだところ、契約書が届き、配当金が支払われました。
配当金が支払われたことから男性は「投資」を継続し、配当金も数万~数十万円支払われていましたが合計3060万円振込み、配当金が600万円を超えた後、予定日を過ぎても支払われることがなく、連絡もとれなくなり詐欺被害にあっていることに気が付いて発覚しました。
競馬で勝てるAIというのは最近の競馬予想サイトでも見かけることが多くなった文言ですが、 このような詐欺もあるということなのでしっかりと注意しておきましょう。
競馬投資を騙った詐欺
鳥取市の男性の携帯宛に「副業しませんか?300円からできます」などと副業に勧誘するショートメールが届き、ショートメール内のリンクを開いたところLINEに誘導されて、更に副業サイトへ誘導されました。
男性は副業サイトに登録を済ませて、数種類あった副業の中から競馬投資を選んだところオペレーターを名乗る女性から口座に300円を振り込むように指示があり、振り込むと馬券が的中したとして男性の口座に2000円が振り込まれました。
これにより男性は実際に利益が出るものと信じ、今度は7万円を口座に振り込んだところ950万円分の馬券が的中したという連絡が届きましたが1割の手数料が必要になるという連絡が続いて届いたため、男性は約2週間に渡り指定された口座に振り込みを行いましたが一向に払戻しがありませんでした。
その事から不審に思った男性は警察に相談を行い、捜査を行ったところ詐欺であることが判明いたしました。
最近はこのように競馬を副業や投資として扱うような競馬予想サイトがありますが、競馬はあくまで公営競技=ギャンブルであるので騙されないようにしましょう。
レース中継を悪用した詐欺
東北地方に住んでいる男性宛てに競馬予想会社の社員を名乗る男から電話があり、「地方競馬ではある程度の資金を出せばレースを操作できる」という内容でした。
男性が戸惑っていると「ご自身の目で見たものなら信用できると思うので後日結果の決まっているレースを特別に見せます」と提案され、数日後電話で指示を受けながらパソコンを操作し、地方競馬の中継動画ページに接続してレースを見ることになりました。
対象レースの際に電話で1着2着3着となる馬番を告げられ、レースを見ていると言われた通りの結果となって男性は驚いていると「あなたのためのレースも用意できる」と言われ、男性は準備資金として約1000万円を要求されたため、男性はお金を工面して振り込みました。
数週間後、指定されたレースに準備金を上回る配当金になる大穴になる筈でしたが結果は事前に通達された結果とは全く違う結果となったため、男性が連絡を行うと「こんなこと今までで一度も起きたことがない」「馬がレース中に骨折してしまったみたい」と言い、「代替のレースを用意する」と話していましたが、そのうち連絡が取れなくなってしまいました。
実は地方競馬のレースの着順を当てた際にライブ中継の仕組みを悪用していました。
地方競馬のライブ中継は実際の競馬場とのタイムラグが40~60秒ほど発生しており、電話越しで画面調整と偽り更にタイムラグを延長させることで競馬場ではレースが終わった段階でも男性が見ている画面ではレースが終わっていないという状況を作り出していたと考えられます。
あとはレース結果をあたかも最初から決まっていたような口ぶりで伝えることで今回の詐欺を成立させたとされています。
ネット投票が主流になった今だからこそ生まれた詐欺の手口ですが、そもそも最初から結果が決まったレースなんてものがないということは覚えておく必要があります。
つまおじ
うまゆき
つまおじ
うまゆき
まとめ
今回は競馬予想サイトに騙されたどうすればいいのかというものから、実際に合った詐欺事件についての情報や手口についての解説を行ってきました。
競馬予想詐欺に限らず、詐欺の手口というのは年々複雑巧妙になっているため「詐欺には引っかからないぞ」と思っている人でも気を付けていても引っかかっているということがあります。
もし、詐欺にひっかかってしまった場合にはすぐにでも弁護士に相談することが重要です。
また、証拠となりそうなものはすべて手元に残すことでスムーズにお金が帰ってくる可能性がありますので、 電話は録音を行う・メールは削除しないというのが重要です。